2018年04月28日

震災石綿禍で中皮腫発症 死亡の兵庫県警元警官を公務災害認定 救援・警戒活動に従事

平成7年の阪神大震災直後に被災地で救援や警戒活動に従事した兵庫県警の元警察官の男性が平成26年に中皮腫で死亡したのは、活動中にがれきなどから出る石綿を吸引したのが原因として、地方公務員災害補償基金兵庫県支部が今年3月、この男性について民間の労働災害(労災)に当たる公務災害と認定したことが27日、県警への取材で分かった。

震災に関係する県警職員の公務災害はこれまで、過労や警察署の下敷きになるなどした警察官3人と警察職員1人の計4人について認定されたが、中皮腫の発症による認定は今回が初めてという。

県警によると、男性は震災発生直後、揺れによる建物の倒壊や火災でがれきが広がった神戸市長田区などで、被災者救援や警戒活動などに当たった。男性は14年に退職し、26年1月にはがれきなどから出た石綿の吸引が原因で発症する「悪性胸膜中皮腫」と診断された。

男性は「震災時の活動でしか石綿を吸引する場面がなかった」として闘病中のの同4月、中皮腫の発症と当時の活動に因果関係があるとして、公務災害を申請。男性は同9月に72歳で死亡したが、申請から約4年後の今年3月19日になって公務災害と認定された。

2018/4/27産経新聞
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2013年06月28日

<石綿労災>東京高裁も国基準否定 大阪高裁に続き2例目

勤務中にアスベスト(石綿)を吸って肺がんを発症したとして、埼玉県入間市の男性(61)が、労災と認めなかった国の処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は27日、男性勝訴とした1審・東京地裁判決を支持し、国の控訴を棄却した。裁判長は「国の労災認定基準は不合理」と判断した。同種訴訟の高裁判決は、同じく国側敗訴とした2月の大阪高裁(確定)に続いて2例目。東京、大阪、神戸の各地裁では計4件が係争中で、大きな影響を与えそうだ。

男性は1973年から製鉄会社の技術者として働き、11年5カ月にわたり石綿を扱う業務に従事。2003年に肺がんになり労災申請した。

厚生労働省は07年、労災認定について、従事期間が10年以上でも、肺に含まれる石綿小体(たんぱく質で包まれた石綿)の数が肺1グラム当たり5000本以上必要との基準を示した。男性の石綿小体は1000本台で、国は同年に不支給を決定した。

この基準について裁判長は「時間の経過で肺内の小体が消失することなどから合理性に問題がある」と指摘。男性に喫煙歴や遺伝的要素もないことから「肺がん発症は業務に起因し、労災と認められる」と結論づけた。

毎日新聞 2013年6月27日
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2012年12月18日

元労働者らも控訴=建設アスベスト訴訟

建築現場で建材に含まれるアスベスト(石綿)を吸い込み、肺がんや中皮腫などを患った首都圏の元建設労働者や遺族計337人が、国と建材メーカーを相手に総額約120億円の賠償を求めた訴訟で、原告側は18日、「一審東京地裁判決の判断には誤りがある」として東京高裁に控訴した。国も既に控訴している。

記者会見した弁護団長の弁護士は、「判決は、一人親方や零細事業者の救済を拒んだ。冷酷な判断だ」と述べ、メーカーの責任を否定した点も不当だと訴えた。原告団長の男性(83)は「心を一つにして一枚岩で頑張ろうとの思いから、全員で控訴した」と述べた。 

時事通信 2012年12月18日
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