2011年06月10日

アスベスト、肺がん労災作業員ら、建材大手を提訴 京都

建設作業中に吸い込んだアスベスト(石綿)で健康被害を受けたとして、京都府内の建設作業員と元作業員、遺族計11人が3日、国と建材大手メーカー44社に計4億2350万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。作業員らが、雇用主ではなく国と建材大手を訴えたのは東京、横浜、札幌各地裁に続いて全国4例目。

原告は、建設現場で左官や大工などとして27〜57年間働き、肺がんなどを発症して労災認定を受けた56〜78歳の男性10人と、遺族1人。1人3850万円を請求している。

 訴状によると、国は石綿が肺がんを引き起こすとの医学的知見が確立した1955年以降、石綿の製造禁止や飛散防止措置の義務があったのに06年まで対処しなかった。メーカーも同様に製造・流通を中止する義務を怠った、としている。

毎日新聞 6月4日
posted by roudousaigai at 06:12| 石綿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月01日

石綿健康被害。ホンダに5400万円賠償命令…東京地裁

約40年前にホンダ子会社の工場で働いていた元整備士が、作業中にアスベスト(石綿)を吸って中皮腫になったとしてホンダに約9600万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は1日、約5400万円の支払いを命じた。
裁判長は「1960年ごろまでには石綿の危険性が広く知られていた。ホンダのような大企業はその危険を認識すべきだった」と指摘した。ホンダ側は控訴する方針。
原告側代理人によると、石綿被害を巡り自動車メーカーの賠償責任を認めた司法判断は極めて異例という。

訴えたのは岐阜県の男性。エアガンでブレーキドラム内の粉じんを吹き飛ばす作業などを行い、69年12月に退職。07年に悪性中皮腫が見つかり労災認定された。

毎日新聞 12月1日
posted by roudousaigai at 22:56| 石綿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月22日

アスベスト泉南訴訟 国の責任認める 大阪地裁が初判断

アスベスト(石綿)による健康被害を国が認識しながら、必要な対策を取らなかったために被害が拡大したとして、石綿関連産業の集積地だった大阪・泉南地域の元工場従業員や家族、近隣住民ら29人が、国に被害者1人当たり3300万〜4400万円、計9億4600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、大阪地裁であった。裁判長は、国の責任を認定し、原告26人に687万円〜2750万円を支払うよう命じた。
アスベスト被害をめぐり、国に賠償を命じた司法判断は初めて。全国のアスベスト関連訴訟や被害者救済の流れに大きな影響を与えるのは必至だ。


裁判長は判決理由で、旧じん肺法により昭和35年までに局所排気装置の設置を義務付けなかったことを違法と認定。さらに、47年に肺がんや中皮腫などの医学的な知見が明らかになったのに、石綿粉塵(ふんじん)濃度の測定結果の報告などを義務付けなかったことも違法とし、「不行使が許容される限度を逸脱して著しく合理性を欠き違法」と述べた。

そのうえで、昭和35年以降の石綿関連疾患について、労働者の損害には因果関係があると結論付けた。ただ、家族は、石綿粉塵の暴露によるものと認められないとしたほか、近隣住民については法律で保護される地位にないとして請求を棄却した。

裁判で原告側は、国は石綿肺が労災補償の指定疾病とされた22年には被害を予見できたと主張。粉塵対策に必要な局所排気装置は、設置を行政指導した33年には義務付けも可能だったと訴えた。

これに対し国側は、被害を予見できたのは旧じん肺法を制定した35年以降と反論。排気装置も、実際に義務付けた46年以前は技術的に不可能だったと主張していた。


5月19日 産経新聞
posted by roudousaigai at 19:35| 石綿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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